先週と先々週、すごくいい映画を二本見た。
ひとつは「
パコと魔法の絵本」
病気を抱えながらも屈託のない笑顔で
大の大人達の心をゴシゴシ洗ってくれるパコちゃんに
笑って泣いて考えさせられながら
極彩色がすごーーくキレイな映像美と特殊効果もたっぷりの
絵本の中に迷い込んだような素敵な魔法の映画で
子供から大人まで楽しめる事請け合い。
そしてもう一本は「おくりびと」
近親者のお葬式と云う経験がまだない方にとっては
(そりゃない方が良い
きっと初めて目にするどころか
そんな職業があった事さえ知らないと思う、
「納棺師」と云う仕事を通して
見えてくる人間の抱える業や、普段は隠れている偏見を
淡々と優しくユーモアたっぷりに描きつつ、
肉体に宿っていた人間の魂を
現世から送り出す儀式でもあるこの職業に
畏敬の念を抱くとても美しい映画。
私は13年前に父が亡くなった時に初めて目にして
その時は中年のきれいな女性だったけれど
とても手際がよく無駄のない動きと
ひとつひとつ私達親族に説明をしながら儀式を執り行う一挙一動が
すごく鮮明に記憶に残っている。
人の死は千差万別で
病死もあれば事故死もあり、殺人や自殺と云う死もあって
そして享年もまさに人それぞれだけれど
納棺師は、そんな全ての死者に平等な最期を施し
生前の美しい姿に蘇らせてこの世から送り出してくれる
とても素晴らしい仕事なんだなぁと改めて感動した。
主演のモッくん(本木雅弘)もすごく良かったし
(ガタイが思いのほか良くてちょっとビックリドキドキ)
久石譲の音楽がまた泣かせるねぇ。。
滅多に見なかった日本映画も
こんなに味わい深い作品が多くなって来て
昔みたいに毎週末は映画館に通いたくなっちゃうなーうへへ
(すぐ近所に映画館があるってなんて素敵
[追記]
「おくりびと」に出演していた根岸徹さんが
11日に肺がんのため65歳で急逝されたそうでびっくり、、
ご冥福をお祈りします。。